2011年4月14日木曜日

復興会議開始

きょう,4月14日大震災の復興会議が初会合を開いたそうである。今の政権で効果があげられるか非常に疑問である。原発の被害地域など先行き分からないのにどうするのだろう。原発関連だけ棚上げするのだろうか。松本参与が菅総理が原発被害地域は数年住めないと発言したとして問題になったそうだが,今の状況ではどうみたってその通りだろう。原発からの放射性物質放出を止める目処がつかない状況で,チェルノブイリ周辺の現状を見れば,周辺住民が自宅に住むのは数年無理というところも出てくるだろう。常識だ。昨日の東京電力の清水社長の記者会見でも,はっきり言えば「今のところ全てにお手上げ状態です」ということだろう。否定したけど数年住めなくなるというのは菅総理の口から出た言葉に間違いないだろう。松本健一氏は意図的に漏らしたのでは?「もう菅政権とは付き合ってられない」と思って,辞任する口実にしたのでは?と思う。多分間違いない。松本健一氏は菅政権に相応しくないしなあ。
今回の大震災は災害としては大正の関東大震災に次ぐものだが,被害の大きさから較べると,第二次大戦中の空襲・原爆投下の比ではない。空襲で破壊された日本に終戦後660万人と言われる引揚者が戻ってきたのである。当時の人口の1割近くの数である。日本に戻ったものの家も仕事もない人たちが10人に1人いるという状況だったのだ。私の両親も引揚者である。そんな状況の中からベビーブームが起こり,高度経済成長を成したのだと思うと今の状況を,そう悲観的に考えるほどの事ではないというと不謹慎だろうか。
復興会議に参加している人たちは日本の戦後状況をどれだけ知っているだろうか?適切な行政措置を行えば復興するのにそう時間はかからないだろう。65年前よりは復興に使える物もお金も桁違いに今の日本は持っているのだから。政治行政は変な考えを押し付けず地方行政のサポート役に回ったほうが良いと思うのだが,復興会議が方針・判断の遅延や押付けにならないよう祈るしか無い。

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