2011年3月28日月曜日

エコカーとは?

家電のエコポイントと並び乗用車でもエコカー減税が取り入れられ,新車の購入時に段階的に購入時の免税が適用されている。自動車の場合,燃費に関する変遷がとても分かりづらい。自動車の燃費に関する公表基準が統一されてからも測定方法が何度か変わっていて過去のデータと現在のデータを照合比較できないのである。私の車歴とそのおおよその燃費(記憶による)を並べると次のようになる。
1979年 トヨタカローラハッチバックFR1500ccMT 市内11km/L 郊外長距離16km/L
1985年 ホンダシビック3ドアFF1500ccMT 市内11km/L 郊外長距離19km/L
1988年 ホンダコンチェルト4WD1600ccMT 市内10km/L 郊外長距離13km/L
1999年 ホンダステップワゴン4WD2000ccAT 市内9km/L 郊外長距離11km/L
これでは比較のしようがない。そこでホンダのホームページよりシビックのセダンで排気量1500ccタイプの主要諸元が1973年から2005年まで掲載されていたので表に記入してみたのだが,困ったことに燃費計測の方法や公表データが途中から変わっているため絶対的に比較ができないのだ。1973年から1979年までは10モードのデータが無く,2000年からは60km定地走行データが無くなっている。

シビック4ドア1500cc オートマチックミッション
発表年 タイプ 車体重量 燃費
1973年GL 745kg 18km/L(60km定地)
1983年35i 850kg 20km/L(60km定地) 11.4km/L(10モード)
1991年MX 1010kg 22.3km/L(60km定地) 13.8km/L(10モード)
1995年ML 1000kg 24.6km/L(60km定地) 16.6km/L(10・15モード)
2000年G 1150kg                17.4km/L(10・15モード)

こうしてみると車体重量は,なんと400kgも増えているのに燃費は向上しているのが分かる。シビック4ドアは現在1500ccエンジンは無くなり,1800ccと2000cc,1300ハイブリッドタイプのみの販売になっている。燃費が向上しているのは主にエンジンとミッションの改良によるものだろう。こうして見てみると今のエンジン・ミッションで1973年の車体を動かしたらどれだけ燃費は向上する?という興味が出てくる。24年の変遷の中で,どうして400kgも太ってしまった?ということだが多分
●車体の大型化
●エアコン(当初エアコンはオプション,今は標準装備)
●エアバッグ
●利便・快適装備の増加
であろう。エアバッグ,エアコンは今の時代外せないが,車体を小さくし,利便・快適装備を見直せば950kgくらいに軽くできるのではないか。そうすれば10・15モード燃費も20km/L以上になるだろう。
自動車は重量規制を行って1500cc未満の車を優遇する制度を導入し,普及の拡大を行えば国内全体としてのガソリン消費は減らせるだろう。3000ccの乗用車にもエコカー減税を行なうような制度はエコでも環境対策でもないのである。
軽自動車についても今の一部の軽自動車を見ると車体重量の制限を行う必要があると思う。

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