2011年3月26日土曜日

環境とエネルギー(2) 脱原発→自然エネルギー?

国民の大多数が「原発NO!」という意思になるのは時間の問題というか,もう既にほとんどの国民は「原発はもう要らない」という考えになっていると思う。ここで不安なのは「もっと自然エネルギー発電を推進すべし!」という方向に傾倒していくことである。「CO2温暖化幻想」と相まって「自然エネルギーでOK」という幻想が今以上に蔓延しないか心配である。「太陽が照っている時だけ,風が吹いている時だけ電気が使えりゃ,それでいいよ」という人なら良いけど,そんな人・企業いますか?「何を言ってるんだお前は,バッテリーというものを知らないのか」という声が聞こえそうだが,家庭の電力を自然エネルギー+蓄電池で賄おうとすると現在の電力会社の電力単価に較べ10倍くらいのコストになると思う。ただし,現在と同じ使い方をしてという条件だが。
自然エネルギー導入を推進する専門家の人たちがテレビなどで決して口にしないことがある。「
電力というのは供給と需要のバランスを常にとっていなければならず,天気まかせの自然エネルギー発電が増加すれば安定供給の妨げになる」という事実である。これは,発変電・送配電を勉強した人なら常識の話である。専門家たちは,もちろん知っているのに言わないのだから,始末が悪い。

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