2011年3月26日土曜日

環境とエネルギー(1) 

私が中学生の時,オイルショックが世界中に多大な影響を与えた。日本国民の生活の隅々まで影響が及んだのである。
戦後の日本の復興を支えたエネルギー源は石炭であった。発電,列車,暖房は石炭なしでは考えられない時代が昭和20年代から40年代初頭まで続いたのである。日本が主エネルギー源を石炭から石油に変えたのは石炭が採れなくなったからではなく,政府の方針でエネルギー転換を行ったのである。採炭可能な炭鉱もどんどん計画閉山を行ったのである。そうしてアリの行列のごとく日本と中東の間に巨大なタンカーが連なることになった。
石油の安定供給も昭和48年のオイルショックで安定価格と量の確保が困難になり,原子力発電の普及に政府・電力会社は力を注ぐのであるが,日本国民の放射線アレルギーとスリーマイル島事故,チェルノブイリ事故という壁に阻まれながらも,今や原子力は電力の主エネルギー源となったのである。
政府・マスコミ一丸となったCO2温暖化論による追い風を受けて沖縄を除く全電力会社では,新原子炉を建設中・計画中であったが,今回の東電福島第一の事故で政府・電力会社・マスコミはどう方針を修正するのであろうか。これを機会にCO2温暖化論という幻想から目を覚ましてほしいものだ。

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