2011年3月28日月曜日

ハイブリッドカーよりも

今やエコカーといえば,ハイブリッドカーが全盛である。電気自動車も発売されたが,私の周りではまだ見たことがない。北海道に住んでいると冬場の車内暖房はどうするのかとういう疑問が出てくる。電気で暖房するとなると,えらく不効率な感じがする。私が不思議に思うのは,なぜ,電気自動車にエンジン発電機をつけないのだろうかということである。バッテリーが不足してきて充電が間に合わなかったり充電できる場所まで距離があるとき動かすのである。オートバイ用の250ccくらいのエンジンで十分だろう。マルチフュェルエンジンであれば今回の震災のような場合においても役立つだろう。
エンジンを定速度で運転すると通常の運転のように回転や出力を上げたり下げたりを繰り返す運転に較べずっと効率よく働かすことができる。条件をまとめてみると。
●エンジンはマルチフュェルエンジン。
●乗員4人で高速走行100km/h時にエンジン発電電力で走行できる。
●専用コンセント以外に100V電源からも充電できる。

日産リーフの性能で見ると,24kWhの充電容量で200km走行できるという。1kWh当たりの走行距離は8.33km/kWhになる。このクラスの車であるマーチのJC08モード燃費22.6km/Lと並べると,リーフは22.6km走行するのには2.7kWhの電力が必要になる。いまガソリンが150円/Lであり,家庭用低圧電灯料金の高い方の単価で計算しても約68.5円である。つまり同じ距離を走るのに日産リーフはエネルギー代がガソリン車の約半分で済むという計算になる。しかし,10万km走っても燃料価格差は35万円くらいであり,とても車両価格差の元を取るには届かない。今の半額くらいにならないと本格的に普及しないだろう。今のところマルチフュェルエンジン付き電気自動車まだ先の話だ。でも日産リーフはハイブリッドカーに比べるとずっとシンプルなのに何であんなに高いのだろう。日産は今のところ本気で電気自動車を普及させる意図は無いのではないだろうか。

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