2011年3月29日火曜日

福島原発事故 廃炉にするしかないだろう

今日で,東北地方太平洋沖地震(呼び方が統一されていませんが気象庁の呼び方を使います)から19日目になる。東京電力福島第一原子力発電所の事故は相変わらず方向が見えてこない。政府,東電,原子力保安院,現場がかみ合っていない。もう,国民は政府や保安院,東電の発表やニュース解説の専門家の言う事をほとんど信用していないだろう。菅総理に判断力があるのなら,一旦,被爆限度と体力の限界にきている(もう超えているのだろうけど)現場の人間を引き上げさせ,現状調査と分析を詳細に行い,放射性物質拡散防止のための確実な対処策を計画し,国民み向かって発表すべきだ。もう,廃炉にしてチェルノブイリのようにコンクリートで固めてしまうしかないと思うのだが,炉心の状態が分からないと,固める判断がつかないのだと思う。解体しても持って行く宛先が無いので原子炉4基は,あの場所のまま棺桶に覆われ半永久的に眠ってもらうしかない。そして「静かに眠ってください,過ちは繰り返しませんから。内閣総理大臣,原子力保安院,東京電力」と彫った碑を建てるべきだと思う。
それと,事故に至った経緯を詳らかに調査し公開するべきである。今の東電や原子力保安院の対応を見ているとオープンにするとは思えない。想定以上の地震と津波で不可抗力であったというオチに持っていくのだろう。私は,地震があったとき東電の太平洋側原発と火発の全てを停止すると東京が大停電に陥るのを防ぐため,休止水力などが立ち上がったり,系統切替による他社融通の目処がつくまで停止を遅らしたのではないかと疑っているのだが。地震と同時に制御棒挿入,ホウ酸投入が行われていれば現在のような事故にならなかったのではないかと思う。東北電力女川原発や東電福島第二と何が違っていたのか明らかにするのが政府・原子力行政機関の責務だが,今の政府が隠さず調査・発表してくれるとは思えない。このことは国内のみならず,海外からも注目されている。きちんと発表しないと日本の国際信用が低下を招き,産業全体に悪影響を与えるだろう。

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