2011年7月7日木曜日

太陽光発電を普及させると太陽光電池の価格が高くなる

菅総理は太陽光電池の発電コストを2020年には1/6に下げるとの目標を示したが,片方で脱原発や環境税・炭素税導入を計画しながら相反することを一緒に行おうとしている。シリコン系太陽光電池のコストに大きな影響を与えるのが電力単価である。シリコン以外の太陽光電池もあるが,発電効率の面で今のところシリコン系にかなわない。シリコン精錬,薄膜蒸着過程で電力を大量に消費する太陽光電池は価格そのものが電力単価に左右される。菅総理の目標を達成するには国内で太陽光電池を製造していては到達できないだろう。安い石炭をガンガン焚いて発電している中共で製造した太陽光電池を輸入するつもりだろうか。
菅総理は東工大の化学を卒業しているそうだが,一連の発言・指示をみていると,とても理系思考と思えない。ろくに講義も受けずに大学から「卒業証書やるからとっとと大学から出ていってくれ」と厄介払いさせられたのでは?と勘ぐってしまう。学生運動をやっている人間には可能な限り大学に在籍し学生組織を牛耳る人間がいるからなぁ。
技術に関する仕事をしていると一番困るのは中途半端に分かったつもりになっている人間が決定権を持つことである。福島原発の初期の対応を見ていて放射線にさらされ無駄なことをさせられている自衛隊,消防,警察の人が気の毒だった。
ヒットラーも民衆の支持を得て選挙で選出され独裁者になり,戦争中は武官の言う事を聞かず,戦闘を支持したのが崩壊を早めたのだが,何か同じじゃないかと思ってしまう。

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