2011年7月7日木曜日

震度6で東京は住めなくなる

東北地方太平洋沖地震からもうじき4ヶ月になろうとしている。未だに岩手から千葉にかけて小規模な地震が続いている。糸魚川静岡構造線,中央構造線付近で地震が散発しているが大きな地震に結びつかないのだろうか。気象庁の地震データをみていると,未だ地震の続いている東北沖に較べ東海,南海沖が全く静かなのが不気味である。
気象庁資料最近1週間M3以上の地震分布

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/weekly_map/japan/weekly.shtml

大正関東地震と同じ規模の地震が東京を襲った場合,地震による直接被害の後,住民が暮らすのに一番困るのは電気,ガス,給排水の喪失であり,長期的にはトイレの給排水が生活を困難にする最大の原因になる。神戸の地震のときも排泄物の処理で大分困っていたようであるが,その後実用的な対策が他の都市でも行われたという話はあまり聞かない。災害対策用品の備蓄などは行われているようだが,避難場所となる施設の排泄物処理対策は一体どうなっているのだろう。せめて避難場所や公園などのトイレに合併浄化槽を設置し,給水が途絶えたときは浄化後の排水を組み上げ,排泄物を流す水に再使用するという仕組みを作れないものだろうか。建物は耐震化され地震に耐えても,排泄物が流せないため,住めなくなってしまうと思うのだが。マンションなどに住んでいる人はトイレの水が出なくなったときにどこで排泄するか具体的な対処が出来ているのだろうか。地震対策といえば防災グッズや保存食料を買うことで安心する人がほとんだろうが,あんなもの必要ないと私は思っている。一番必要だなと思うのはカセットコンロ。飲料水・食料は当面家庭にあるものと近所のコンビニ・スーパーのストック品を購入すれば済むだろう。
関東地区でどれだけの人が5階以上の高層住宅に住んでいるか分からないが,電気,水が供給されない高層住宅に住んでいる人たちは,住んでいられなくなり避難民とならざるを得ない。実際,東京や周辺都市ではどのような予測に基づいて対策を講じているのだろうか?
今回の震災の教訓は生かされるのだろうか?。今や話題は原発・電力対策が中心になり,再生利用可能エネルギー対策推進を掲げるなど被災地のことから目が離れていっていると感じる。被災地から学び再度防災体制を見直すことが必要だと思う。日本のどこに行っても震度6の地震が絶対来ないという保証できる場所はない。

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