2011年12月18日日曜日

野田総理の冷温停止宣言

まあ,よくもこう言えるものかと呆れてしまう。支持率アップと年内に良いニュースの一つでも発表したいという意図なのだろうが,マスコミもやんわりと疑問を提示する程度で「バカ言うんじゃねえ!」という反論は出してこない。政府,マスコミのニュースを真に受ければ「これにて一件落着」の印象をうけてしまう。しかし現段階では「マラソンの最初の100mをコケずに走りました」という状況だろう。ゴールはメルトダウンした燃料及び放射性物質が適切処理が終了し,原発周辺及び汚染地域が放射線管理区域から外れる時である。
いま,少しずつ事故当時の状況が記事になってきているが,当初の政府及び東京電力の対応の失敗及び現実隠蔽を糾弾する声はマスコミからは上がってこない。日本の政府・マスコミは諸外国の信頼を失わざるを得ない。このままだとIAEAから日本の原子力運用に信頼性が無いとして燃料の供給を絶たれるのではないかと懸念してしまう。今からでも遅くないから利害関係のない内外の専門家に事故の検証を行い世界に向け公表すべきである。政府・官僚・電力会社の密室談合で原子力の対応をやめさせなければならないがマスコミまで仲間に入ってしまって国民の声は反映されていない。外国から見れば日本は,裸の王様と王様は立派な服を着ているという臣民しか存在しない国に見えるだろう。

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