2012年4月1日日曜日

ガラパゴス化は駄目なのか?

「ガラケー」という単語を見た時,何のことやらさっぱり分からなかった。その後,ガラパゴスという言葉が孤立という意味で使われていることを知った。日本の携帯電話機が世界標準とは異なる独自の仕組みになっていることを皮肉って「ガラパゴス携帯→ガラケー」ということだった。携帯の場合は敢えて外国の方式(携帯電話機と通信会社が分離している)を取らなかったのだろうが,日本が開発した方式が良いものであっても世界がそれを採用するのに拒んだ例は多い。最近では高品位テレビ(HDTV)であろうか。未だに国内ではハイビジョンと言っているが英語では通じない。high Definision TVである。NHKがアナログ時代より開発してきたハイビジョンをデジタル化し世界標準規格にしようと提唱したがほとんどの国が採用を拒んだ。発表した時点では即実用できる唯一の方式だったと記憶している。この他にも日本が先進的に開発したものを拒否し,敢えて他の方式を採用するという例は幾つもある。高度成長以来,日本から世界に向けて提案されても警戒され受け入れられないというのが流れのようである。世界に向けてなどと言わずに国内向けに作ったもののほうがじわりと外国に受け入れられていく傾向があるといえるだろう。
全米自動車協会だかがTPPに先んじて日本の軽自動車とう規格を撤廃するよう口を出してきたそうだが,何をか言わんやである。こんなことを言うところを見ると軽自動車に危機感を感じているのだろう。私の見るところ現在カブやスクータータイプの小型バイクが蔓延している東南アジアは今後日本の軽自動車クラスの四輪車に移行していくだろう。今後,タイやベトナムでは軽自動車のコピーが生産されるようになる。表立って世界に向けてなどと見栄を切って作るものよりも国内向けにニッチに作った物のほうが外国,特にアジア諸国では受け入れられると思うのだが。マンガやアニメ,日本食もそうである。政府がからんでゴリ押しするものは受け入れられないのだ。米国も政治力を使って車を押し付けたのにさっぱりだったのが記憶にないのか?何やっても売れないので因縁だけつけてきているように感じる。日本は下手にグローバル化しないほうが良い。でも亡国政治家と官僚たちが外国のことばかりヘイコラ聞いているようで不安だ。